「自分と他人が分けられない時代」に生きるあなたへ

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自己分析
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前回の記事HSPという祝福では自分と向き合うことの大切さについてお話ししました。

自分と向き合うことで自分の軸を持ち、自信をもって毎日を生きる

これが自分と向き合うことの効果になります。

今回は「なぜ自分と向き合うことが自信につながるのか」、すなわち自分と向き合うべきただ一つの理由についてお話しします。

 

便利な時代だからこそ

今の世の中はかなり便利になりました。

食べたいもの、行きたいところなどはすべてスマートフォンからインターネットにつなげればすぐにわかります。その場で予約もできますし、混雑状況もわかります。

もはや便利なことが当たり前の時代とも言えますね。



そんな時代ですから、ともすれば自分がこの世界にいる必要性を感じられなくなる瞬間が生まれます。

これだけ便利なのだから、自分が考えること・やること全て代替え可能で、自分がいる必要性がまるでないのではないか。スマートフォンなどのテクノロジーに当たり前に触れてきた世代は特にこの感覚が強いように見受けられます。


だからこそ、誰かに認められたがる
SNSで「いいね」を欲しがり、時に倫理を飛び越えて「誰もやらないようなこと」をやってしまうように見えます。

この誰かに認めたがる欲求を承認欲求と言います。

承認欲求

この「承認欲求」をもう少し詳しく見ていきましょう。

人間は他者を認識する能力を身につけ、社会生活を営んでいくうちに、「誰かから認められたい」という感情を抱くようになる場合が多い。この感情の総称を承認欲求という。

Wikipedia

他人を認識し、社会生活を営む。
それは自分と他人が分けられている時代ではさほど問題がなかったのでしょう。

昔はインターネットのような「情報の倉庫」も、スマートフォンのような「瞬間接続装置」もありませんでしたから、他人とつながる機会が今よりも少なかったのです。


インターネットとスマートフォン。
この二つの台頭により、自分と他人が分けられない時代へと変わりました。

現在、多くの人々はインターネットからこれまでにない莫大な情報の中からより適した情報を手に入れられます。しかもスマートフォンによって「今すぐ」手に入れられるわけですから、その情報を持っていることが当たり前になっていきます。


同じ情報源に瞬時にアクセスできる以上、多くの人が同じものになっていくわけですね。

周りを見渡してみれば、同じ店で同じものを食べ、同じ写真をSNSに上げています。
同じ速度で同じ映像を見て、同じ感覚を共有して…そうして同じものになっています。


みんなが同じものになる以上、人はだんだんと自分の存在が感じられなくなっていきます。
いつどこを見ても自分と変わらないものばかりなのですから、一体何をすれば自分が確かめられるのかわからなくなっているわけですね。


こうして、誰かに認められたい欲求が生まれたのだと考えられます。

承認欲求は承認されたい対象によって、おおむね2つのタイプに大別される。ひとつは他人から認められたいという欲求であり、もうひとつは自分の存在が理想とする自己像と重なるか、あるいはもっと単純に今の自分に満足しているか、という基準で自分自身を判断することである。前者を他者承認と呼び、後者を自己承認と呼ぶ。

Wikipedia

SNSの「いいね」を欲しがるのが他者承認、自分の理想を追い求めるのが自己承認と言えそうですね。

自分と他人が分けられない時代だからこそ「自分以外の誰か」に自分を認めてもらいたい。そうすることで自分の存在を確認できる、もしくはそうしなければ自分が何者なのかわからないのです。

「不特定の誰か」に認められれば満たされるか

では、そうやって誰かに認めてもらえれば「自分がいない問題」は解決するのでしょうか。


たとえばSNSのフォロワー数が1万人の人は1万人から認められているわけですから、これはもう否応なしに自分を感じられているはずです。

ところがそのフォロワーも同じようにフォロワー数が1万人いるなら「その人と自分の差は何なのか」が分けられなくなります。フォロワー数が多くなるほど「同じような人」は少なくなりますが、どこまで行っても似たり寄ったりです。

加えてそのフォロワー自体も「同じ人」ばかりですから、自分と同じものに認められたとしても相手と同じになるだけで自分の存在は感じられません。


こういったことから100万フォロワーがいても110万人いても、感覚的には同じです。
「同じもの」はすべて統合されて「1」になるのです。


こんなことを言うと「いや、私は私で他の人とは違う」と思われるでしょう。
そう思うこと自体は正しいのですが、誰もがそう思っているためその考え自体も統合されて「同じ」とみなされます。

自分が考えることは他人も同様に考えているのです。

今まではそれがわかりにくかったから「自分と他人は違う」という感覚をもっていただけで、他人と即座につながれる今の時代では、不特定の誰かから認められるくらいでは自分と他人を分けられないのです。

自分と他人を分けるもの

ここまで「自分と他人は分けられない」とお話してきました。
人とつながる時代は「個人」であることが難しく、「みんな同じ」にならざるを得ないのだと。

しかし以前触れたように、本来人と人は「みんな違う」のです。
なぜなら、すべてを共有する時代であっても明確に自分と他人を分けるものがあるからです。


自分と他人を明確に分けるもの。
それは記憶です。

その人が人生のどんなタイミング、どんな場所、どのように何をなぜ経験したか。その掛け合わせである記憶についてはその人固有のものなのです。

同じ時間・場所・手段・理由・経験をそれぞれで得ることはできますが、それらを掛け合わせたものは他の誰にも得ることはできないのですから。


たとえば同じお店に行ったとしても、時間が違えばその記憶は分けられます。
「同じお店」でも場所が違えば「同じ系列店の別のお店」になりますし、歩いて行ったか車で行ったかも別です。

ましてそのお店に行く理由や実際何を経験したかまでかけ合わせた場合、その存在と完全に一致するようなものは存在できないのです。

なぜなら既に「存在している」のですから。
もしそこにあなたがいるのなら、そこにはあなたしか存在しえないのです。


よって、記憶こそが自分と他人をわけるものなのです。

記憶の弱点

自分の存在を確認できるものが記憶だとわかって一安心、といきたいところですが、それだけで済む話なら「自分と他人が分けられない」事態には陥りません。

人がなぜ自分と他人を分かつものを持っていながらそうと感じられないか。
それは、記憶には「あいまいになる」という弱点があるからです。


たとえば、あなたは子供のころの記憶をどれだけ覚えていますか?
どこの小学校に行って、どんな友達がいて、どんな行事をやって、といったところは何となく覚えているかもしれません。

しかし「小学二年生の5月下旬の3限目の授業で、何を学んでその時どう感じたか」といった詳しい内容までは覚えていないはずです。まして隣の席に座っていたのが誰で、何色の服を着ていて、何をしていたかなどは思い出せないはずです。


このように、記憶は時間が過ぎるほどあいまいになります。
自分と他人を分ける記憶があいまいになってしまえば、当然自分と他人が分けにくくなります。

いつ、どこで、だれと、なにを、どうして、どうしたか。
その一つ一つがぼやけていけば、本来自分がいたところに他人が割って入ることにもなってしまいます。


では、あいまいになりがちな記憶の弱点をどう補えばいいのか。
それこそ自分と向き合うことで解決するのです。

まとめ ~自分と向き合うべきただ一つの理由~

今回の記事は「自分と向き合うべきただ一つの理由」についてのお話でした。
その答えとは「自分と他人が分けられない時代で、自分を確かに感じるため」です。


自分と向き合うことは、あいまいになりがちな記憶を定着させて自分が確かに存在していると実感させます。
それは揺るぎない安心感となり、自信をもって毎日を過ごす「自分の軸」となります。


そうして自分の軸を持つと、迷いがなくなります。

自分と向き合っている人は自分の記憶から「自分らしさ」をよく理解しているので、自分の選んだことに後悔しなくなります。その選択こそが「自分」を形作っているのだと心に落とし込めているからです。

そして自分の選択に後悔しなくなれば、おのずと自分自身を認められるようになります。
「私はこれでいいんだ」と成功も失敗も自分事として受け入れられるのです。


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また僕が介護を考えるうえで参考になった書籍を紹介しますので、よかったら一度読んでみてください。


本からの学びは揺るぎない自信へとつながっていきます。

介護を自分の「感情」頼りにするのではなく、知識や経験に裏付けられた「事実」と併せて行うことで、介護はすべての人を豊かにしていくことができるのです。


一緒に学んでいきましょう。

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